マットレスは、睡眠の質を左右する重要なアイテムです。マットレスは就寝中の体圧を分散させる役割があるため、自分の体に合ったものを選ばないと腰痛や肩こり、血行不良などにつながる恐れがあります。
そのため、購入する際は慎重に選ぶ必要がありますが、一方でマットレスと一口に言っても様々な種類があります。種類によって寝心地も変わってくるので、どのマットレスを選んだらよいか迷ってしまう方も少なくないでしょう。そこで、ここでは代表的なマットレスの種類や失敗しない選び方を解説するとともに、おすすめのマットレスを素材別にご紹介していきます。
マットレスの種類
一口にマットレスと言っても様々な種類があり、特徴や寝心地が変わってきます。ここでは、代表的な5つのタイプについて解説していきます。
ボンネルコイル
ボンネルコイルは、複数のコイルを連結させて面を形成し、その上にウレタンなどを敷いたタイプです。体を面で支えるため寝心地はやや硬めで、体が沈み込み過ぎないため寝返りが打ちやすいという特徴があります。
ポケットコイル
ポケットコイルは、コイルを一つひとつ不織布で包み、全体に敷き詰めたタイプです。体を点で支えるため体圧が一か所に集中しにくく、寝姿勢が変わっても体の凹凸にフィットします。寝心地はやや柔らかめです。
ウレタン
ウレタン製のマットレスは、大きく低反発と高反発に分けられます。低反発は柔らかめの寝心地で、体にフィットしやすいという特徴があります。高反発は硬めの寝心地で、寝返りが打ちやすく耐久性も高めです。
ファイバー
ファイバーマットレスは、繊維状にした樹脂(ファイバー)を網目状に張り巡らせたタイプです。通気性が高いためダニやカビのリスクが少なく、水洗いが可能なものが多いのでマットレスを清潔に保ちたい方に適しています。
ラテックス
ラテックスマットレスは、素材に天然ゴムが使われているタイプです。耐久性に優れますが、通気性が悪いためマットレス全体に穴が開けられているという特徴があります。寝心地は低反発と高反発の中間ほどで、適度な硬さがあります。
マットレス選びで失敗しないコツ
マットレスを選ぶ際は様々なポイントを押さえておくことが重要となりますが、ここでは失敗しないマットレスの選び方を解説していきます。
素材の特徴を理解する
マットレス選びでまず重要となるのが素材の特徴を理解しておくことです。上記の通り、マットレスは種類ごとに特徴や寝心地が変わってきます。費用も種類ごとに差があるので、マットレス選びではまず好みの寝心地や予算を明確にしておくことが大切です。
適切な硬さを確かめる
マットレスの硬さは寝心地だけでなく、就寝中の体への負担にも影響します。一般的に小柄な方は柔らかめ、大柄な方は硬めのマットレスが適していると言われていますが、枕を使って仰向けに寝た際に体が沈み込み過ぎる場合は柔らかすぎ、背中に隙間が空いている場合は硬すぎると判断できます。
厚みのあるものを選ぶ
マットレスには様々な厚みのものがありますが、使用用途によって適切な厚みを選びましょう。一般的にベッドの上で使うのであれば15cm以上、布団のように床置きするなら8~14cmほどが目安です。なお、厚みが増すほどに重量も大きくなるので、移動させることも考慮して適切な厚みを選ぶことが大切です。
実際に店頭で寝転がってみる
店頭に足を運んで様々なタイプのマットレスを試した上で購入することで、失敗のリスクを大幅に軽減することができます。寝転がってみる際は、実際の睡眠を想定して様々な体勢で寝心地を確認するとともに、お店側に迷惑がかからない範囲で長めに寝続けてみるのがポイントです。
マットレスの寝心地が良くないと感じた時の対処方法
現在使用しているマットレスの寝心地が良くないと感じた場合、基本的には買い替えを検討することをおすすめします。しかし、予算などの都合から買い替えるのが難しいという場合はマットレストッパーを使うと良いでしょう。
マットレストッパーは、マットレスの上に敷くことで寝心地を調整できるアイテムです。オーバーレイマットレスやマットレスパッドなどとも呼ばれていますが、ベッドパッドとは異なり4cm~9cmほどの厚みがあります。
マットレスが硬すぎる場合は柔らかめのマットレストッパーを、柔らかすぎる場合は硬めのマットレストッパーを敷くことで寝心地を改善することができます。
素材別のおすすめマットレス12選
ここまで、マットレスの種類や失敗しない選び方、寝心地が悪いマットレスを改善する方法を解説してきましたが、最後におすすめのマットレスを素材別にご紹介していきます。コイル素材・ウレタン素材・ファイバー素材・ラテックス素材のマットレスを3種類ずつピックアップしたので、マットレス選びに迷った際の参考にしてみてください。
コイル素材のマットレスおすすめ3選
まずはスプリングタイプとも呼ばれるコイル素材のマットレスを3商品をご紹介します。
コイル素材のマットレス1
出典:https://www.nitori-net.jp/ec/product/5650307s/
こちらは、ポケットコイルタイプのマットレスで、優れた体圧分散を実現しています。一つひとつのコイルが独立しているので横揺れや寝返り時の振動が少なく、並行配列することで通気性も高くなっています。
コイル素材のマットレス2
出典:https://store.shopping.yahoo.co.jp/atroo/015-040-b.html
こちらは、表面とサイド前面に3Dメッシュを採用することで高い通気性を実現したポケットコイルマットレスです。マットレスの端の部分にはエッジサポートも施されているため、落ち込みや型崩れが起こりにくく、長期間にわたって使い続けることができます。
コイル素材のマットレス3
出典:https://rasik.style/products/158953
こちらの商品は、快適な寝心地に徹底的にこだわったボンネルタイプのマットレスです。コイルの硬さや径、巻数などを綿密に設計するとともに、肌心地や良いキルト生地を採用することで快適な睡眠を実現してくれます。
ウレタン素材のマットレスおすすめ3選
ここでは、高反発のウレタンマットレスを2商品、低反発のウレタンマットレスを1商品ご紹介します。
ウレタン素材のマットレス1
出典:https://www.nissen.co.jp/item/BIG5121N0003
こちらは、高い反発力で体をしっかりと支えてくれる高反発タイプのマットレスです。カバーにはサラッとした肌触りが特徴のニットメッシュを採用しています。10cmの厚みがあるため、フローリングに直に敷いて使うこともできます。
ウレタン素材のマットレス2
出典:https://store.shopping.yahoo.co.jp/osjeasylife/elth197100.html
こちらは、理想の寝姿勢に導いてくれる高反発タイプのマットレスです。凹凸プロファイル加工により浮いているような寝心地が得られるとともに、高い通気性も実現しているためカビやダニが発生しにくいという魅力もあります。
ウレタン素材のマットレス3
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B07SQFLHTB
こちらは、体の凹凸にフィットする低反発タイプのマットレスです。体圧が一点に集中しにくいことに加えて、厚さも8cmほどあるので体への負担が小さいという特徴があります。加えて、高密度のウレタンマットレスなので耐久性も抜群です。
ファイバー素材のマットレスおすすめ3選
次に、高い通気性が特徴のファイバー素材のマットレスを3商品ご紹介していきます。
ファイバー素材のマットレス1
出典:https://kaimin-times.com/products/detail/58
こちらは、適度な柔らかさを発揮しながらも優れた体圧分散を実現した高反発マットレスです。通気性も非常に高く、年間を通して蒸れを感じることなく快適な睡眠を得ることができます。洗濯できるのも魅力で、常に清潔な状態で使うことが可能です。
ファイバー素材のマットレス2
出典:https://sleep.airweave.jp/item/1_250011_1.html
優れた耐圧分散力で、寝返りの打ちやすいファイバーマットレスです。一枚敷きで使えて三つ折りにできるので、使わないとき以外は収納しておけばスペースの節約になります。中材を入れ替えながら使うことで長持ちさせられます。
ファイバー素材のマットレス3
出典:https://www.literie.jp/c/products/mattress/ath-mt-s
こちらは、硬さを自由に調節できるマットレスです。頭・腰・脚に3分割されており、各部位の硬さを自由に組み合わせることができます。加えて、90%以上が空気の層で構成されているので、高い通気性と保温性を実現しています。
ラテックス素材のマットレスおすすめ3選
最後に、おすすめのラテックス素材のマットレスをご紹介していきます。
ラテックス素材のマットレス1
出典:https://www.yamanekagu.co.jp/sleep/7zone-20-medium.php
こちらは、天然ラテックス100%のベルギー製マットレスです。体の部位に合わせて形状が異なる7つのゾーンで構成されており、最適な体圧分散を実現しています。寝返りによる姿勢変化にも柔軟に対応してくれるので、快適な眠りをしっかりとサポートしてくれます。
ラテックス素材のマットレス2
出典:https://item.rakuten.co.jp/esaki210/bd_regulars/
こちらは、適度な弾力により優れた体圧分散を実現したマットレスです。圧力が一点に集中しないため深い睡眠に必要な正しい姿勢と無理のない寝返りを得ることができます。素材も天然ラテックス100%なので、体にも環境にも優しいマットレスとなっています。
ラテックス素材のマットレス3
出典:https://item.rakuten.co.jp/haoxie/ml01-s-5/
こちらは、人間工学に基づいた7ゾーンの体圧分散により睡眠の質を向上させてくれるマットレスです。天然ラテックス100%なので安心して使えるとともに、ピンホール仕様を採用することで高い通気性も実現しています。
まとめ
睡眠の質は様々な要素に左右されますが、代表的な要因のひとつがマットレスです。自身に合ったマットレスの選び方にはいくつかのポイントがありますが、自身に合ったマットレスを選ぶことができれば良質な睡眠を得ることができます。そのため、今回解説したマットレスの選び方を参考にしつつ、良質な睡眠につながるマットレスを手に入れましょう。